刀剣乱舞ミリしら勢は「劇場版 舞台刀剣乱舞 ジョ伝三つら星語り」を観に行って

いやほんとマジな話、刀剣乱舞」を知らない人ほど、現在全国各地の劇場で3週間限定上映(2月18日〜)の「劇場版 舞台刀剣乱舞 ジョ伝三つら星語り(じょでんみつらぼしがたり)」を見にいってほしい。

誰かの感想なんか見ないで。

今すぐにチケットを取るか予定を開けてほしい。

もうね、最高の体験ができるから。

movie-stage-toukenranbu.jp▼劇場についてはこちら

www.toho.co.jp

 

特に無双からのミリしら勢にオススメ!!!

特にここ数日は刀剣乱舞無双で初めて「刀剣乱舞」に触れた方も多いのではないか。

touken-musou.com「刀についてはよくわからない。けどなんとなくキャラが好き」

そんな人にこそ!圧倒的な舞台を体感してほしいのだ。
え?無双に出てない男士がいる?

大丈夫。殺陣に定評のある舞台なので、見たことのない男士は「無双に来たらこんな感じなのかなー」って思えばいいんじゃないだろうか。

コスパ超良いぜ!!!

俗な言い方でアレだけれども。

何より今回の劇場版、通常7,000〜8,000円近くする舞台作品が、全国一律2,600円で、DVDやBru-Rayにも収録されていない新規カット盛りだくさんで見れてしまうコストパフォーマンスの良さからもオススメなのだ。
ただ、舞台作品なのでどうしても2時間以上はかかってしまうのでそこはなんとかご容赦いただきたい。
※前作の「義伝 暁の独眼竜」を観にいって経験済みなのだが、舞台同様途中休憩があるので安心してほしい。

知らないことが超有利!!!!

冒頭でゴリ押ししたのは、物語を知らないことがこんなにアドバンテージになる作品ってそうそうないからだ。

いわゆる「記憶を消してもう一度見たい作品」になっている。

幸運にも生の舞台で観れた贔屓目もあるのだけど、途中の休憩時間のざわつき方から後半序盤の展開に伴う会場の雰囲気の変化はきっと忘れないだろう。

ただ、どうしても気になる人は黒田官兵衛あたりの史実を確認しておくとより楽しめるかもしれない。

そもそも刀剣乱舞って?

一言で言うなら、DMM GAMESとニトロプラスがお送りする、戦闘シミュレーション育成ゲーム。といったところか。正式名称は「刀剣乱舞-ONLINE-」と言い、ここを元にアニメ・ミュージカル・舞台等様々なメディアミックスが展開されている。

2015年1月14日にリリースされ、今年で7周年を迎えたソーシャルゲームのビッグタイトルだ。

games.dmm.com

西暦2205年、歴史改変を目論む時間遡行軍は過去への攻撃を開始した。
プレイヤーは「審神者(さにわ)」となって、名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた"刀剣男士(とうけんだんし)"と共に、過去に飛んで時間遡行軍を阻止することになる。

要は、タイムパトロールのように過去にタイムスリップし、歴史を変えようとする敵を倒していくのが主な目的だ。

男性キャラクターがたくさん出てくるので「女性向けのゲーム」なイメージは持たれがちなのだが、実際のゲームの感触としてはどちらかというとポケモンに近く、仲間となる刀剣男士を集め、ひたすら経験値を積んでレベルを上げ、敵を倒していくことがメインになる。

シンプルな立ち絵とセリフには刀剣それぞれのエピソードや来歴がつめられており、どこが元なのかを考察するのもファンの楽しみになっている。

ちなみに私は原作となった刀剣乱舞ONLINEを続けて今年で6年目の審神者だ。
けどあんまり刀のことは詳しくない。
興味が湧いたら都度検索して「ふーんそうなのね」で終わっちゃう人。
ただ、博物館や美術館に行くのは好きなので、何かコラボをやっていてお金に余裕があったら行こうかしら〜程度。あっでも本は何冊か買ったわね。

「舞台 刀剣乱舞」とは?

この刀剣乱舞-ONLINE-を原案として、末満健一が脚本・演出を手がけたストレートプレイ版の舞台化作品。
基本的には重厚かつシリアスなストーリー展開で、どの作品もじっくりと見応えがあるし、何より殺陣が本当に凄まじい。勝手な想像だけど、この舞台を経験した役者さんたちは、日本国内でいちばん上手に殺陣ができる集団なんじゃないかしら...とさえ思ってしまう。

役者として刀を振るうことにガチンコで向き合った人たちの真摯な記録。ともいえるかもしれない。

※ネタバレ注意※もうすでに観た人向け(別名ただのうめき声)

以下はすでに知っている人向けの内容になりまする。

未見な方はネタバレになるので注意してね。

いやほんとすっさまじくないですかジョ伝。
だってステ本丸の序伝で、仲間を助ける助伝で、黒田官兵衛の如伝になるタイトルの伏線回収が構造として凄すぎてもう。

舞台を見ていたとき、後半続々とそれぞれの「◯伝」が画面に大写しになるたびに、自分含めた会場のボルテージが上がっていった気がするんですよ。

しかも役者さんが、どの時期の本丸なのかによって殺陣の熟達具合を変えているそうじゃないですか。

さらにこう、無双の1章ラストで黒田官兵衛にすごーく不穏な様子があるじゃないですか。これを見た人にこそジョ伝でも「そうくるのか!」と驚いてほしいんですよ。

あと、シリアスなお話とはいえ、ちゃんとコミカルな部分もあるじゃないですか。

自分、同田貫正国が推しなんですが、山伏が「(この人の名前は)"だぬだぬ"である!」でめっちゃ笑ったし、「飯を食ってすぐ寝ると牛になる」と聞いて自分の手をまじまじ見るシーンが大好きなんですよね。戦いたがりで雰囲気は怖いけど、基本的に素直。そして彼だからこそ、あの場面で「ここは撤退だ!」って言い切った時の重さが凄まじい。

あとこの舞台、時間軸の違う男士が同じ場面で出会う仕組みになっているじゃないですか。前半「あれ?おかしいな?」と思いつつも、後半になってくるとネタがわかるので、鉢合わせした時の誤魔化し方がすんごい笑えるものになっているという。

あと、博多藤四郎も仕切り屋で素早くて、ちょこまか動いててずーっとかわいかった。

一方で、織田信長に仕えたと言われる黒人の武士・弥助の言動について、同じことをしていても前半と後半でガラッと意味が変わるんですよね。いやー凄まじい。

1人でも多くの人が「知っていれば観たのに...」となりませんように。

忘れられない漫画 / 池田73号『野戦郵便局』

偶然Twitterでサンプルを見かけた漫画「野戦郵便局」を読んでほしい。
発表されたのは2021年5月5日だけど、まだ読めるうちにどうか、と思ってこの記事を編集している。

magcomi.com

掲載はMAGCOMI、池田73号さんが描いたものだ。

twitter.com(あまり積極的にTwitterを更新される方ではないのかもしれない。ちょっと心配だけれど、気長に見守りたいと思う)

馬人(タウル)と人間が暮らしているベルドラ帝国が舞台のファンタジー
お話は野戦郵便局に配属となった馬人:カリーナと、彼女の教育担当になった局員:ロルフ・リーの交流を中心に、種族や文化作法の違いから起こるすれ違いと葛藤を描いていく。新人のため間違いながらも真剣に業務に取り組むカリーナだが、事務所が狭くて室内に入れない、機械が馬人用の作りではない、雪が降っても外で待つしかない、何より同じ職場の人は誰も手助けしない...そしてある事件が起こる。

私が面白いと思ったのは、単なる「種族の違いを認め合おう」というオチでまとめていないところ。

珍しがられたゆえにカリーナに起きた事件に対し、リーは凄まじい怒りを見せるが、このとこから少数者はカリーナのような馬人だけではないこと、ヒト間にもまた別の葛藤や軋轢があることがわかる。

「黙っていては変わらない、自分の要求は自分から奪い取れ」
これは確かに必要なことではある(歴史上、人間も自分の権利を得るためにそうしてきた)。しかし、暴力で訴えるからこそ応酬が続いて争いが収まらないのでは?という問いかけも同時に発生するわけで、そこにどんな解決策があるのか、簡単にいう事はできない。

この文章を書いてて、作品を読み返してみて改めて思うのは、差別の当事者と目撃する第3者が時に入れ替わったり重複するんだ、という描き方だからこそ、考えたくなるものになっているのではないか。

作者さんの次回作が楽しみである。

報告・Bibliobattle of the Year 2021大賞授賞式開催リポートを作成しました

なんかこう、前回から報告続きで申し訳ないのですが。

2021年12月19日(日)、大学ビブリオバトル・オンライン大会2021の決勝戦前に実施されたBibliobattle of the Year(BoY)2021大賞授賞式開催レポートを作成しました。

note.com

元々大学ビブリオバトル・オンライン大会2021のレポートと同時に作成したもので、この度ありがたいことに公式なレポート文章として採用されました。

いや嬉しや。あな嬉しや。

書いてる時はもう「締め切りやばい」と思いながらひたすらキーボードを打ちまくっていたので、こうして載せていただけることになりホッとしています。

特に生駒市長・小紫雅史さんのスピーチがとても素敵で、このコロナ禍が収まったら是非とも生駒市に伺いたいなぁ、と思いを強くしました。

BoYは全国各地の面白いビブリオバトルの取り組みが取り上げられているので、ぜひ公式サイトにて過去の大賞受賞者も覗いていってください。

bibliobattle-award2021.mystrikingly.com

報告・大学ビブリオバトル・オンライン大会2021本戦のレポートを作りました

昨年12月11日・12日に準決勝、そして19日に決勝戦が行われた大学ビブリオバトル・オンライン大会2021の本戦についてレポート作成を担当しました。

9月のサイトオープンから決勝戦まで、詳細な実施報告書はこちら。バトルの様子について、自分の文章を採用していただいております。

univ-online.bibliobattle.jp

上は公式の報告書のため、もしかすると読みづらいかもしれません。
ビブリオバトル普及委員会の公式noteで直接本戦レポートが読めます。YouTubeでの動画アーカイブと写真キャプチャ付きなのでわかりやすいかもです(めっちゃ長いんですけどね)。

note.com気になった本があれば是非紹介者の大学生によるバトルをご覧になってください。

今回もエキサイティングにTwitter中継できました。

また次の機会もお会いできれば嬉しいです。

だから私は本を読む

自分が本を読む理由ってなんだろう。

それを一度書いてみたいと思う。

時折亡霊のように「ネットがあるから本を読まなくてもいい」という話が跋扈するけれど、それでも本は必要だと思う。

自分が本を読む理由、というより、本を手に取る拠り所にしている3つの言い訳みたいなものを書いていく。

漫画家になりたいから

これねー、ちょっと書くと恥ずかしいのだけど、小さい頃は漫画家になりたくて、それ関係の本をなるべく手に取っていた。

そもそもの私の読書への関心のスタートはそこなのだ。

特に近所の図書館に所蔵があったこちらの本については、穴が開くほど読み返したなと。

多分小学生か中学生くらいの頃だったと思う。
「絵はどうとてもなるけれど、漫画はとにかく『面白いお話』を作れなきゃいけない。だからお話がたくさん作れるように、今からたくさん本を読んでおくべきだ」
そう思ったから、手当たり次第本を読むようになっていったと思う。

あとついでに思い出したのだが、高校生の時に仲が良かった先生と「今は『漫画を読んで漫画を描く』時代だけど、『ベルばら』なんかの漫画家さんの世代は『小説を読んで漫画を描く』って人たちだから、お話の作り方が小説だよね」と話した記憶もある。
だから「小説を読んでできる発想」も大切なんじゃないかと考えていた。

小説を読む、という行為を(雑に)分解すると、視覚に頼らない表現をもとに、自分の頭の中でイメージを再構築する作業をして物語を再現し、楽しむことになると思う。
この「頭の中でイメージを再構築する」ことが、個人の発想力を耕していく一番の力になるんじゃないか。

もちろん、漫画も映画も音楽も近いものはあるけど、ダイレクトに「頭の中を耕す」のはやっぱり小説がもってこいなんじゃないか。

そしてこちらも読んだ時期は曖昧なのだけど、塀内夏子『雲の上のドラゴン』もとても助けられた1冊だ。

作中では塀内先生の添削講座に始まり、プロになるまでの紆余曲折が描かれる。
特に参考にしたのは「映画をたくさん観ること」。

塀内先生は高校生でデッサンを学び、美大に進学したのちにアニメ制作の現場で背景を描く仕事につき、その後漫画家を目指していったという方。

高校時代のデッサンについで、絵づくりの下地になったのは数々の映画だったという。
俳優さんを真似して描くことから、画面のライティング、脚本など、映画の世界を楽しみながら、物語を伝える画面作りを吸収していったとか。

以降「映画を観る」ことも趣味に加わり、今日に至る。
(だから午前10時の映画祭の実施はものすごく嬉しかった!)

asa10.eiga.com

ちなみに昨今はプロじゃなくても楽しく漫画を描いていいのだなと腑に落ちているので、夢が叶っていない点についてはあんまり気にしていない。

読書マラソンに参加した(い)から

読書マラソンとは、全国大学生協連が進めている読書推進キャンペーンのこと。

www.univcoop.or.jpエントリーカードに必要事項を記入して提出。読んだ本1冊につき、コメントカードに感想を記入して記録をつける。カードをお店に持っていくと、スタンプが押され、集めた数に応じて生協の割引券がもらえる(はず)。「大学4年間で本を100冊読もう!」が公式の文言だけど、もちろんそれ以上になってもOK。

実はこのキャンペーンの存在を知ったのは高校生ぐらいの時。
単純に「面白そう!」と思ったのだが、調べると大学生限定の催し物だと知り、なんだか悔しくなってしまった。
しかし思ったのだ「読んで感想を書くだけなら、自分一人でもできるじゃない」。
そう思って、手元のノートに読んだ本の感想を書き、「ひとり読書マラソン」を始めたことがある。

「読んだ本について書く」行為にはもう一つ、華恵さんの『本を読むわたし -My Book Report』にも影響を受けている。

自分より年下の女の子がこんなに大人びた文章を書くんだ! と衝撃だったし、それなら自分も何かやらないと! と焦ってもいたと思う。

その後無事に大学生になった際、気付くのが遅くて2年生ぐらいから始めたと記憶している。
当時の生協ではコメントカードを書いた本を実際に購買部で仕入れて売ってくださったので、(割引券がもらえることも嬉しかったが)それ以上に「自分の推し本をみんなに見てもらえる!」という意味でもカードに記入するときはとても張り切っていたような気がする。

また、すでに初めていた同じ学科の子がものすごく面白そうな本を出していて、悔しいとも思った。
そういえば、野沢尚反乱のボヤージュ』は読書マラソンで出逢った1冊だったなぁ。

もう大学生じゃないので参加できないけれど、思い返すとなかなか楽しい企画だった。

今は感染予防でキャンパスに出られない状況もあると思うけど、読書マラソンはやっているのかな。こう、同世代がどんな本を面白いと思っているのかを知ることができてとっても楽しかったので、できれば参加する人がいて欲しいな。

ビブリオバトルを続けているから

大学1年で出会ったビブリオバトル
これは本を紹介し合うゲームで、読んで面白かった本を持ち寄り、1人持ち時間5分で面白かったところを紹介し、全員の発表が終わったら「一番読みたい本」に投票するというもの。

www.bibliobattle.jpゲームの観戦から主催まで、気がつくと正確に数えるのを忘れるほど参加してきたビブリオバトル。見たバトルは手帳に記録し、最近だとカーリルで読みたいリストに入れているので、実は積読だけでも常時200冊以上はある。

calil.jpカーリルの良いところは図書館の所蔵が横断検索できるところなので、所蔵がない本は購入をすぐに検討できるところだ。

また、ものぐさで記入していない本もあるため、過去のビブリオバトル参加記録を記載した手帳はいまだに捨てられない。

面白そうな読書ゲーム「フラグフレーズ」

ちなみに昨年「フラグフレーズ」というゲームを知る機会があり、ちょっと興味がある。

note.com作家の竹内真さんが考案された読書ゲームだそうで、上記note以外に『三田文学』147号でも詳しく取り上げられている。

フラグフレーズの実施もそうなのだが、今年は昨年購入した本の積読状態を解消すべく動こうかと思う。この間うっかり積み上げた本を倒してしまい、たまたま近くにあったゴミ箱にどさどさどさっ! と落ちたのを見て悲しくなってしまったのだ...。

さーて、今年も楽しい出会いがたくさんありますように。

衆院選についてチェックしておきたいことのメモ書き

大事なことなので最初に大きめの字で書いておきますが、投票所入場券がご自宅に届いていなくても、投票所に行けば、期日前投票なら宣誓書に記入、投票日なら名前と住所で本人確認を行ってから投票用紙をもらうことができます。届いてなくても諦めないで(参考は下記ツイート)。

あとすごいなって思うのは、スマホのニュースアプリ:SmartNews衆院選チャンネルで見れる期日前投票マップ。

自分もこのツイートを見て初めてアプリで見ましたがすごい!

アプリひとつで期日前投票所がわかるの嬉しい!!!開発した人すごい!!!

ただね、今回に関してはどっちを向いても嫌だなぁ。というのが正直なところ。

とりわけ直近で小田嶋隆『日本語を、取り戻す。』を読んだからかもしれない。

公的な手続きが正式な手段で行われず、「注意していないと感覚が麻痺する」状況ではある。けれど、逆に「意識的にチャンネルを閉じないと自分の正気を保てない」とも考えられないか?

今回は衆議院の解散から投票日までが異様に短く、大事な問題を議論して決めよう...と言う時間が取れないことがとても嫌。

取りこぼされる恐れ

在外投票など、時間がかかる投票方法をせざるを得ない方も「間に合わない」恐れが多々あるそう。

mainichi.jp間に合った方とそうでない方、かなり差が出ているのではないか。

mainichi.jp

「かめいあきこ」問題も大変。

mainichi.jpこの記事見るまで「漢字で書き分け大変だよな」程度に思っていたけどちょっとこれ重大な欠陥すぎない???確かに点字だとどっちに投票したかはわからないわな。
「なんか変なことしてるなぁ」と思っていた以上だよねこれ。

※この件については哲学入門チャンネルの下記動画を参考にしています。

www.youtube.comそろそろ記名じゃなくて、候補のリストに丸をつけるとか、穴を開けるとかにしませんか...?

より見える化も進んでいるのでは

ただ、自分が投票権をもった20歳の頃よりは、わかりやすく説明しよう・現状を視覚的に見えるようにしようという動きが続々と出てきているところは印象的だと思う。

Twitterで見た素晴らしいものだとこちら。

ポータルサイト、解説サイト

充実さがすごい。

選挙ドットコム

こんなにわかりやすいサイトがあったのか!と思うのでびっくり。

現在地・郵便番号・地図から選挙区の候補者が一覧で表示される。

shugiin.go2senkyo.com

政党との相性診断

10問の設問に回答することで、%表示でマッチする政党を見ることができる。
自分もやってみて、60%ほどの相性の良さだった。
結局、100%自分の主張と合致するものはないから近いところで決めるしかないよね、と改めて思う。

news.yahoo.co.jp

最高裁判所裁判官の国民審査

このNHKのサイトがとても見やすくて素晴らしい。

www3.nhk.or.jp

一方、サクッと論点知りたい場合は弁護士ドットコムのこちらの記事も良い。

www.bengo4.com大事なのは「やめさせたい裁判官に×をつける」こと。
良いと思った裁判官に◯をつけるなど、×印以外を記入すると無効になる

一方、裁判所のウェブサイトには国民審査についてのお知らせが見当たらず、ちょっとぐらい載せてもいいんじゃないのと思ったり。

※この話は「せやろがいおじさん」として時事問題を扱う芸人:えもやんさんの動画を参考にしました。

www.youtube.com

検索してびっくりしたのが、投票用のメモ用紙を作った方がいたこと。素晴らしい!
自分で見る分にはメモの持ち込みがOKって今回初めて知ったわ。

https://twitter.com/ABETakashiOki/status/1451729256824803334?s=20

もし、選ぶのにまだ余裕がある人は、各政党や議員の公式サイトやSNSがひとまとめにわかる国会議員いちらんリストさんもおすすめ。

democracy.minibird.jp

【動画】注目したい:たかまつななさん

「社会問題を身近に」を掲げ、時事Youtuberとして奔走するたかまつななさん。
昨年公開されたこちらの動画が強烈。再度投稿されたことで改めて再生回数が伸びているようです。

www.youtube.comいやぁキョーレツ。直視するのがキツい。

あとは10分でわかるシリーズもかなり精力的に投稿されている。

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

PodcastならD-Radioはどうだろうか

毎回基本的に何か結論が出るわけじゃないけれど「まとまらないなぁ」と思いながらぽつぽつと意見を言い合っていく雰囲気が好きなPodcast番組。

直近は衆院選に絡め、選挙のことを中心に配信。

#23 いい政治家ってどんな政治家?:後藤正文×今井るる×永井玲衣

anchor.fm

今井るるさんはこれで初めて知ったわ。

twitter.com25歳で政治家を目指す方だそうで、これまたすごいチャレンジだ。

#24 楽じゃなくても、気まずくてもいいから、話そう 選挙権がないことについての対話:後藤正文×Yuri Kim×Hibi Bliss×永井玲衣

anchor.fm

その他、個別で気になる問題はありすぎるぐらいなんだけど、ちょっとまとめきれないのでここでは割愛。
書き出したら思いのほか投票制度そのものへの指摘が多く、選挙で争点になることを議論する記事としてはまとめきれなかったし、選挙に関するあれこれのガジェットや工夫が面白くてついいろんなことを盛り込んでしまった...。

皆さんそれぞれがベストを尽くせますように。

8/21・伊勢崎賢治さんのライブを聴いて

以下、伊勢崎賢治さんの8/21のライブを視聴した記録である。

 

 心配になる

8月15日以来、アフガニスタンのことが心配で、それでも何ができるかわからない、どうしようと迷っていて、Twitterで見かけたアフガンサフランさんでお茶を買うなどしていた。

www.afghansaffronjp.com

www3.nhk.or.jp

アフガニスタンは遠い。自分にとっては知り合いや友達がいるわけでもない。
ただ、学部生の時からペシャワール会の会報をいただき続けていたこと、米軍基地のことを調べていると、どうしても軍事面での日本の協力が目に入ること、院生の時にジャーナリスト:白川徹さんのお話を聴けたことなどがない混ぜになって、他人事にしてはいけないと思っている。

 

情報収集と連想

さて、何もわからない時は情報収集だ!と思った矢先、映画「戦車闘争」に出演されていた伊勢崎賢治さんのことを思い出した。国際紛争の分野なら現場を知っている方のはずなので何かつぶやいているかもしれない(すいませんこれぐらいのアバウトな認識です)。

ご本人のTwitterから、直近のトークライブの告知を発見。配信後も3日間はアーカイブで視聴可能だという。「タリバンについても話します」とあるので早速申し込んだ。

passmarket.yahoo.co.jp

視聴

初めて視聴したが、JAZZを演奏しつつ、間でトークをするのが伊勢崎さんのスタイルらしい。ただ、トークを聴いていると本当に悲しくなってしまった。

元々は米国(トランプ政権)が今年5月1日までに完全撤退をすると合意を結んでいたにもかかわらず、バイデン政権が「同時多発テロから20年の節目となる今年9月11日までに完全撤退する」と、タリバンに事前の相談なく発表したことが原因なのだそう。

参考:アフガニスタンの米軍撤退「和平合意に違反」タリバンが非難

もしかすると下の兵士を抑えられなかったのかもしれない」とも話されていました。

最優先事項

急速に国内が混乱する中、今はその中で「命が危ない人」をどう助けるかで動いている。所謂「命のビザ」の発行だ。

アフガニスタンは世界で最も国際援助を受けている国であり、現地に入っている米軍、NATO、その他協力団体の職員以外に、活動に関わる現地の人々も大勢いる。
米軍やNATOが撤退しつつある今、協力していたアフガニスタンの人の命が危ない。特に通訳を仕事にしている方は、仕事が見つかりにくい国内の中で定量的な収入があるため、羽振りが良いので普段から目立っており顔が割れている、そして「お前はどっちの味方なんだ」と責められやすく、手元には脅迫状が届き、本人だけではなく家族ごと命が狙われている。

伊勢崎さんも「向こうには自分が一緒に仕事をした通訳もたくさんいます。そのうちの2名が殺されました」と話されていた。

とにかく、家族と共に安全な場所に移動してもらう必要がある。移動後、本人の意思を聞いて、希望する国に移住する事ができるように動くことで、命を守るべきである。

伊勢崎さんに、米軍の将軍が泣いて電話をかけてくるそうです。「本来は誰も取り残さないでおくべきなのに、協力してくれた人たちを置いて行く結果となってしまった」と。

日本でできるのは、応援と取材!

しかし日本は難民・移民に対しては動きが遅い。
これに関して、自分はこの文章が結びついた。

www.jstage.jst.go.jp

当事者は苦しいが、本人たちの力だけで変えることは難しい。
しかし、苦しい環境を変える力はその周りにいる人々が持っている。
具体的にいうと選挙権である、と自分が勇気づけられたものだ。

伊勢崎さんは東京外語大学にお勤めで、アフガニスタンからの留学生も見ていたことがあるそう。こうした、かつて日本に留学した経験がある学生の安否確認や、日本で教鞭を取るために取得できる「教授ビザ」の発行を駆使して緊急の受け入れを進めている。

日本政府の動き出し自体は遅かったものの、ロビー活動は衆議院議員山尾志桜里さん、中谷元さんが協力してくださっているとのこと。また、入管の心あるスタッフや、外務省中東第二課の協力もあるそう。

入管は最近評判が悪いですけれども、心あるスタッフがいるんです。

ただ、学生の受け入れは伊勢崎さんの勤め先である東京外語大学だけではキャパが足りず、もっと他の大学に受け入れ先を広げてほしいとも考えているとのこと。

 ↑本件に関しては山尾志桜里さんのTwitterを見ることにしてます

伊勢崎さんの言葉で一番切実だったのは「みなさん、この活動を応援してください。メディアは教授ビザの発行等の活動に関してぜひ僕に取材をしに来てほしい。そして世論の後押しが欲しい。」という所。

それにしてはアーカイブの再生回数やコメントが少ないぞ...?
と、どうしても疑問に思ったので、要点をかいつまんでブログに書いた次第である。

正直、ここまで書いた自分は伊勢崎さんの話をうまくまとめている自信はない。
ただ、この分野の記事を書いている記者さんならもっとうまく伝えられると思う。

あと「日本は米国に協力した国である」そのことを、タリバンは覚えている。
日本側にその認識がないことが問題。
今後日本ができることがあるとすれば、絶対に武力介入をしないこと。
もっと細かくいうと、武力介入しない政治家を選ぶ必要がある、ということかな。

自分はこれが緊急性の高い話で、日本が少しでも協力できるなら、やるべきだと思っている。

【※注意※】

私がここまで書いた内容はライブの聞き書きで、取り急ぎ専門外の人間が詰めるだけ詰めたのであやふやな点も多いものです。
国内外の情勢はすぐに変わりますし、何より伊勢崎さんのTwitterやその他専門家のエントリや著作を読まれた方がもっと状況が良くわかると思います。