とても今更になってしまったけど、8月の時の話を投稿しておきたい。
SUMMERSONIC2023に行ってきたことで自分が音楽を聴かない状態が続いていたことを改めて思い知ったことがあって、そのことについてもじっくり書きたいけれど、まずは本と映画の話から。
書籍編
千年狐(1〜5巻)
1~5巻まで一気に読んでしまった。
古代中国を舞台に、千年生きてる妖怪の狐・廣天(コウテン)が自分の出自を求めて仲間たちと冒険を繰り広げる...というのが大筋のストーリーなのですが、ジャンルを主題にして語ろうとすると少し説明の難易度が上がるタイプのお話です。
シリアスなシーンでも隙間なく入りこむギャグ描写でどんな顔をしていいか分からず、「人間とは何か?」「時間とは何か?」「歴史とは何か?」という真面目なテーマを語って唸らせるかと思えば、次のページで鼻を垂らした廣天が「お腹すいた〜〜〜」とゴロンと横になる姿にほっこり...
...かと思えば背筋が凍りつくようなホラー描写あり、策略・謀略・仕事の愚痴に義理人情、人生いろいろ万華鏡、満漢全席にも負けちゃぁいないぜお好きなものならなんでもござれ、な中国古典知識とギャグと人外のフュージョン☆クラブハウスサンドイッチ(中華味)、とでもいうような感じなのだ。
まぁご興味ある方はぜひ ↓お試し読み↓ しておくんなせぇ。
ミスをチャンスに変えるリカバリーの技術
職場で勧められて読了。
そういえばミスをした時にどう乗り切るか、という話はあまり聞いてこなかったなと。
なんかこう、自分は仕事をするときに「作業を始める」ことばかりにとらわれてしまい、「過去に何をしたか」とか「以前どんなことで間違えたか」がすっぽり抜けるタイプで、メモに書いてもどこに置いたか忘れてたりするのでもうどうしようもないんだけど、ひとまずミスった時のリカバリー方法が具体的にわかるだけでも気持ちが違うなぁと思ってます。
ひらばのひと
ずっと気になっていた久世番子先生の最新作。
ようやく購入し、母親にも勧めたところ速攻で「続きはないの?」と聞かれる。
母よ、2~4巻も買っておいたので安心してほしい。
そういえば、かつて恩師に誘われて浅草の木馬亭に伺ったのも昔のことになってしまった。
面白くて拍手をしていたら、前のほうに座っていたおば様から「ありがとう、若い人が聴きに来てくれて嬉しいわ」と熱心に話しかけられ、よくよく話すと私が聴いていたのはその方の息子さんだったとのこと。勢いで名刺をいただいたけど結局怖くて何もしなかった。ごめんなさい。
あれから自宅近隣の寄席にすら行けずじまいだけど、生の語りの迫力と休憩時間に座席で食べたアイスのことはいまでも思い出せる。
また行きたいよ。
言葉の獣(1・2巻)
こちらもずっと気になっていた作品。
「言葉が獣の姿になって見える」女の子:東雲と、日本語とその表現にこだわりを持つ女の子:薬研の会話で進んでいく「言葉とは何か?」を問う物語。
本当はじっくり読む時間をとって何時間でも浸って考えたい作品なのだけど、30分ほどでささっと読み終わらざるを得なくてなんだかその時間の使い方をしてしまう自分自身に「残念」って思う。作品は悪くない。
2巻の終わりは非常に哲学的な問いになっているけれど、今後どうなるのだろう。
映画編
トランスフォーマー ビーストウォーズ ビースト覚醒
tf-movie.jpみたいもの全部詰まってた〜〜〜〜スッゲェぇぇ。
とゆーか、この予告編(↓)作っただけで優勝でしょ?
私は幼少期にこの「声優無法地帯」を見てキャイキャイしてた「元よいこ」の一人だけど、今でも母が「ビーストウォーズ、面白かったよね」と話すぐらい印象的な作品です。
子供はロボットの変形やアクションでワイワイしてたけど、一緒に見ている親は生き生きしたアドリブの合間に挟まる「どう聞いても対象年齢の子供にはわからないギャグ」を聴いてニヤリとできる。
そんな経験を経て、改めてかっこいい超大作で出会えたことに感謝!
古の王子と3つの花
できすぎ?、ありえない?、そんなの関係ない。
だってこれは「おはなし」なんだから。
ひたすらに美しい。人間の生きる力に懸けた3つの御伽噺。
ミッシェル・オスロ監督の「キリクと魔女」・「ディリリとパリの時間旅行」はそれぞれ途中までしかみておらずいまだに後悔しているのですが、美しさ・アニメーションとしての良さ・批評性をバランスよく含んだ作品で、もっともっと多くの人に見てほしい一作でした。
トルコの揚げ菓子はめちゃめちゃおいしそうで、パンフに載っているけど、一回はプロが作ったものを食べてみたいなぁと思います。
君たちはどう生きるか
動きの面白さで言ったら本作も負けちゃいない。
ってか、え、あれ全部手描きだったんですか...嘘...って思うぐらいヌルヌルと、いや生き生きと動く登場人物たち。
物語の合間を縫うように、散りばめられたオマージュとモチーフ、いや、見ているうちのそれらこそが物語そのものを語っているのではないか。そのように思えてなりません。
オオカミの家・骨
www.zaziefilms.com詳細は別記事に譲ります。
たぶん8月はこのぐらいじゃなかっただろうか。
また何かあればつぎ足します。
では次回。