今月読んだ本・見た映画【2024年1月編】

遅くなりましたが1月の話です。

[2/13追記:誤字脱字を修正しました]

ビニがさ新年会

1/7に「帰ってきた!ビニがさ新年会」なるイベントに参加してきました。

詳細はこちらの記事でどうぞ。

numagasablog.com

いや当日の主役であり喋り手なのに、イベントで起きたことを正確に書き出せるぬまがささんがとっても凄いんだけど。
イベントの内容はほぼここに書かれている通り。

他の参加者の人たちともっと話してみたかったのですが、先約があるのでどうしてもできず...惜しいことをしました...。

とにかく、月を跨いでも見たい映画がさらに増えています。

書籍編

1月は正月休みもあり、わりかし映画に注力したので書籍は少なめです。

世界でいちばん透きとおった物語

昨年のツアービブリオバトル(テーマ:「初」)で知って以降気になっていた1冊。

いやこれね、絶対紙版で買って。そして読んで。

私はかなり後半になるまでこの本の仕掛けに気が付かず...笑。
気がついた時には顔を覆いました。目の付け所が素晴らしいミステリです。

僕の伴侶 猫と大佛次郎物語1・2巻

用事で横浜の大佛次郎記念館に行く事があり、その場で購入した本。

時代が違えど「猫飼いあるある」も多く詰め込まれ、わかりやすく読める漫画なので、大佛次郎の入門編として最適です。

osaragijiro-museum.jp記念館サイトもリニューアルしたのでぜひどうぞ。

『落ちぶれゼウスと奴隷の子』3巻

今回は"軍神"アレスとハーデスの関係が主軸にありましたが、読んでいて辛くなるところもあれど、それでも爽やかな後味にまとめているところはすごいと思います。

ただ、この終わり方は続きが気になりすぎる...続刊...続きを...。

ちなみに、あとがきの解説漫画でアレスが「最強希望軍神」と書かれたTシャツ着てるところが好きです。

『ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生』

え、ちょっと何やってんのよAmazon

カバーonカバーというやつである

これを表示しなきゃダメじゃないかー!!!

昨年参加したビブリオバトルで紹介を聞き、気になっていた1冊。

ポテトチップスの歴史を通して、第二次世界大戦後の日本人を見ていこうという観点が意欲的でユニーク。お馴染みの商品の誕生秘話から、よく知られた通説の裏話まで、ぎゅうぎゅうに詰め込まれた情熱はまさにポテチのカロリーのよう(?)です。

さて、実は昨年末にひとりでご飯を食べる状況に置かれた時がありました。

せっかくだからとポテトチップスを買いに出かけてみたところ、商品がありすぎて選ぶのに30分ぐらいかかってしまいました。

普段買う事がないのでお気に入りも特になく、ひとまず売れ筋っぽいのを購入したのですが、迷うほどに多様化した商品の裏にはこんな流れがあったのか…と納得できる一冊でした。

映画編

GHOST WORLD ゴーストワールド

senlisfilms.jp新年で初めて見る映画がこれ、というのもなかなか凄い出だしになりました。

ああこういう映画なのねぇ」と納得できたので良かったんですが、やっぱり自分の中高生時代を思い返すことになり、改めてバカだったなぁと思います。

私もたしかにイニードとレベッカみたいな関係の友達がいたのですが、仲良くしつつも傷つけていたことも沢山あって、とてもじゃないけど「今元気にしてるかな」なんて友達ヅラをして考える資格は私にないと思っています。

あの関係は本当に「友人」と言ってよかったのか。今思えばただ「共依存的」なあり方を続けてふざけていただけじゃないかと思えてしまう。

そもそも私はイニードみたいにいろんな洋服のスタイルを試してみたかった人で、けど買えるお金はないし、何より太っていたから同年代向けの服飾ブランドはサイズがないからハナから諦めて、それでもオシャレになりたかったなぁ、今でも洋服に対して苦手意識が消えない…なんて暗めな話がゾロゾロでてきます。うん、やめようか。

窓ぎわのトットちゃん

tottochan-movie.jp昨年から話題になっていたこともよく存じ上げていましたが、いざ見てみると予想以上に 泣き ました。

「トモエ学園」の様子が10年近く前に見学に行ったマレーシアの福祉施設の雰囲気にそっくりで、制度や世間の目で夢も良心もゴリゴリに削られがちだった時代の中でよくぞ創り上げてくださいました...と、一旦はこのような感想になるでしょうか。

いつ、どんな時も、肝の座った大人がいるからこそ成り立つところはあるよなぁと思うなどしています。

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

www.kitaro-tanjo.comいやこんな濃厚な「昭和」を令和にぶつけられることある????

直前に見たのが「窓際のトットちゃん」だったからというのもあるとは思うんですが、前述同様に映画好きの間で話題沸騰...を横目に見つつ遅れてやっと鑑賞。

単なるアニメ鬼太郎の映画化ではなく、水木しげる先生自身の人生を織り込んだ、サスペンスホラーでバディもの、という見事なバランスのもとに成り立っていると思います。

そもそも劇中で出てくる「血液銀行」自体があまり一般的に知られていないものだと思います。ゴア描写も短時間ではあるものの盛り込まれているために非常に内容が大人向けで、小学生以下の子供には見て欲しくないと思うほど...。

一応、日本赤十字の解説ページを貼っておきますね。

www.jrc.or.jpペルリンプスと秘密の森

child-film.com森の中、それぞれ国を救うための使命を持ったエージェント同士が力を合わせ「ペルリンプス」を見つけ出す旅に出ますが...。

対立する2人が徐々に力を合わせて難題に立ち向かう...というストーリーそのものは王道ですが、2人の会話の意味が最後で結びつく展開が圧巻でした。

大人にこそ届いてほしい鮮やかな寓話。

千年女優(4Kリバイバル上映)

www.famitsu.comこちらはリバイバル上映で拝見。

おそらくこれまではDVDでしか見たことがなかったのかな、劇場の音質で聴けることが圧巻でした。観終わってからはひたすら「すごい...」しか言わない時間が2時間ぐらい続きました。

無駄なカットが一つもない、1人の女性の人生が日本の映画史そのものと重なっている、濃厚な映画体験にも関わらず上映時間が80分台、繰り返すこと、現実と夢の境界を越えること...これまた話せるポイントが多数あります...。

あと、エンディング使用曲「ロタティオン」が配信でも聴けなさそうで悲しいです...。

宝くじの不時着

takarakujimovie.comこれは内容を聞いた時から楽しみだった一本。

まだの方はとりあえず予告編をご覧ください。

youtu.be

現実はこんなものじゃないだろうし、パンフレットにも「(軍事境界線での)小競り合い自体は何回も起きている」と書かれていて背筋が寒くはなったのですが、それでも笑い飛ばす時間があったっていいんじゃないでしょうか。

ちなみに母親が2回見に行っているので、家族に紹介して損はなかったなぁと思っています。