Bibliobattle of the Year2023大賞・優秀賞授賞式&新年ビブリオバトルに参加してきました。
Bibliobattle of the Year2023大賞・優秀賞授賞式
https://bibliobattle-award2023.mystrikingly.com/
今回で大賞を受賞された阪大ビブリオバトルの部長である大西さんの受賞スピーチが印象的でした。
大体思い出せる範囲で書き出すと...
「ビブリオバトルは聴くことが大事なゲームだと思うんです。
みんな喋りが上手な人が勝つんでしょ? と思いがちなんですが、実際のところはそうでもなかったりします。
参加していると、バトラーとして本を紹介する時間よりも、他のバトラーの本の紹介を聞いている時間の方が長いですよね? ということは、聴いている時間をどう過ごすか、ということの方が大事ではないかと思うんです。
最後に投票するから、話を聞きながら考えると思うんですが、それって人の話を聞きながら自分について考えることでもあるんです。『この人が面白いと言っていること、自分もそう思うな』とか『いや自分はそうは思わないな』とか、考えると思うんです。それって、他人の価値観を通して、照らし合わせて自分のことを見てることにもなるじゃないですか。
阪大ビブリオでやる時も、『初めてで緊張する〜』という子には『大丈夫、ここにいる人たちはみーんな話を聞くことのプロやから、安心して話をしてみてください』と伝えるようにしています。」
以上の話は正確なメモがない状態で書き出したものなので細かい点は違うと思うんですがビブリオバトルは聴くことが大事、というのは強調してし足りないということはない話だと思うので、一旦はここに書き出しました。
実際私は質問する段になって何も思い浮かばなくて「あー自分この人の話ちゃんと聴けてなかったのでは...」と罪悪感に襲われることが多々あります...。
新年ビブリオバトル
以下は新年ビブリオバトルの本のまとめです。
私は予選のブロックBに割り振られたので、AとCブロックの本は公式アカウントの記録から転記しています。
★がついているものがチャンプ本です。
予選
Aブロック
新年ビブリオ発表本 (★がチャンプ本)
— Bibliobattle of the Year (@BibliobattleofY) 2024年1月20日
Aブロック
万城目学『万感のおもい』★
森村進『幸福とは何か──思考実験で学ぶ倫理学入門』
太田出版編『本当に面白いボードゲームの世界』
★万城目学『万感のおもい』
森村進『幸福とは何か──思考実験で学ぶ倫理学入門』
太田出版編『本当に面白いボードゲームの世界』
ブロックB
新年ビブリオバトル発表本(★がチャンプ本)
— Bibliobattle of the Year (@BibliobattleofY) 2024年1月20日
ブロックB
毛塚了一郎『音盤紀行』
森見登美彦『シャーロック・ホームズの凱旋』
ロアンド ダール『飛行士たちの話(新訳版)』★
毛塚了一郎『音盤紀行』←私が紹介しました
横浜のタワレコにCDを買いに行った時、レコード売り場に平積みされていたことがきっかけで手に取った漫画。いやここで手にとらんと漫画好きが廃るんでわ!? という衝動買いに近かったかなぁ。
5つの短編が入っているんですが、目次や奥付けのデザインがレコードっぽい感じになっていてその細かいとこまでたまらんのですよ。
森見登美彦『シャーロック・ホームズの凱旋』
紹介を聞きながらひたすら爆笑していた本。
森見登美彦版:シャーロック・ホームズともいうべき内容で、世にいう"天才名探偵"はどこへやら。何を見ても事件解決の糸口になる閃きが浮かんでこない、全くのスランプに陥ってしまった探偵:ホームズ(京都住まい)と、これまた研究でスランプに陥ってしまった"永遠のライバル"のモリアーティ教授(京大勤務)が、同じアパートに住んだことから仲良い友達になって...というだけでもう十分におもろいっす。
★ロアルド・ダール『飛行士たちの話(新訳版)』
『チャーリーとチョコレート工場』の作者であり、子供向けの面白い読み物を書いているイメージが強いロアルド・ダールですが、実はデビュー作は大人向けのものだったそうです。
彼は第2次世界大戦中にイギリス空軍のパイロットとして働いており、その時の経験をもとに執筆したお話が収録されています。ただ、日記なのかルポルタージュなのか、という点はわざと曖昧にされており、ふとした瞬間から空想・妄想(?)の世界に流れていく書きっぷりの上手さが絶妙なのだとお話しいただきました。
出版当時は飛行士が珍しい職業だったこともあり「パイロットの視点で描かれた内容」という点が魅力となって大ヒットになったそう。ちなみに、宮崎駿監督の「紅の豚」をはじめとして数々のクリエイターにも影響を与えたのだとか。
この度新訳版が出たということで、気になりすぎて買っちゃいました。
ブロックC
新年ビブリオバトル発表本 (★が
— Bibliobattle of the Year (@BibliobattleofY) 2024年1月20日
チャンプ本)
ブロックC
鈴木祐『天才性が見つかる 才能の地図』★
J・P・トゥーサン『浴室』
マット・フラクション&エド・ブルベイカー『イモータル・アイアンフィスト』
★鈴木祐『天才性が見つかる 才能の地図』
J・P・トゥーサン『浴室』
マット・フラクション&エド・ブルベイカー『イモータル・アイアンフィスト』
決勝戦
こちらも取り急ぎ本だけメモしておきます。
新年ビブリオバトル 決勝戦発表本(★がチャンプ本)
— Bibliobattle of the Year (@BibliobattleofY) 2024年1月20日
書名:飛行士たちの話 ★
著者:ロアルド ダール
出版社:早川書房
書名:万感のおもい
著者:万城目学
出版社:夏葉社
書名:一汁一菜でよいという提案
著者:土井善晴
出版社:新潮社
ご参加頂いた皆さまありがとうございました😭
★ロアルド・ダール『飛行士たちの話(新訳版)』
万城目学『万感のおもい』
土井善晴『一汁一菜でよいという提案』
今回もいい本のことが聞けました。
今年もたくさん面白い本と出会えますように。