いやほんとマジな話、「刀剣乱舞」を知らない人ほど、現在全国各地の劇場で3週間限定上映(2月18日〜)の「劇場版 舞台刀剣乱舞 ジョ伝三つら星語り(じょでんみつらぼしがたり)」を見にいってほしい。
誰かの感想なんか見ないで。
今すぐにチケットを取るか予定を開けてほしい。
もうね、最高の体験ができるから。
movie-stage-toukenranbu.jp▼劇場についてはこちら
- 特に無双からのミリしら勢にオススメ!!!
- コスパ超良いぜ!!!
- 知らないことが超有利!!!!
- そもそも刀剣乱舞って?
- 「舞台 刀剣乱舞」とは?
- ※ネタバレ注意※もうすでに観た人向け(別名ただのうめき声)
特に無双からのミリしら勢にオススメ!!!
特にここ数日は刀剣乱舞無双で初めて「刀剣乱舞」に触れた方も多いのではないか。
touken-musou.com「刀についてはよくわからない。けどなんとなくキャラが好き」
そんな人にこそ!圧倒的な舞台を体感してほしいのだ。
え?無双に出てない男士がいる?
大丈夫。殺陣に定評のある舞台なので、見たことのない男士は「無双に来たらこんな感じなのかなー」って思えばいいんじゃないだろうか。
コスパ超良いぜ!!!
俗な言い方でアレだけれども。
何より今回の劇場版、通常7,000〜8,000円近くする舞台作品が、全国一律2,600円で、DVDやBru-Rayにも収録されていない新規カット盛りだくさんで見れてしまうコストパフォーマンスの良さからもオススメなのだ。
ただ、舞台作品なのでどうしても2時間以上はかかってしまうのでそこはなんとかご容赦いただきたい。
※前作の「義伝 暁の独眼竜」を観にいって経験済みなのだが、舞台同様途中休憩があるので安心してほしい。
知らないことが超有利!!!!
冒頭でゴリ押ししたのは、物語を知らないことがこんなにアドバンテージになる作品ってそうそうないからだ。
いわゆる「記憶を消してもう一度見たい作品」になっている。
幸運にも生の舞台で観れた贔屓目もあるのだけど、途中の休憩時間のざわつき方から後半序盤の展開に伴う会場の雰囲気の変化はきっと忘れないだろう。
ただ、どうしても気になる人は黒田官兵衛あたりの史実を確認しておくとより楽しめるかもしれない。
そもそも刀剣乱舞って?
一言で言うなら、DMM GAMESとニトロプラスがお送りする、戦闘シミュレーション育成ゲーム。といったところか。正式名称は「刀剣乱舞-ONLINE-」と言い、ここを元にアニメ・ミュージカル・舞台等様々なメディアミックスが展開されている。
2015年1月14日にリリースされ、今年で7周年を迎えたソーシャルゲームのビッグタイトルだ。
西暦2205年、歴史改変を目論む時間遡行軍は過去への攻撃を開始した。
プレイヤーは「審神者(さにわ)」となって、名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた"刀剣男士(とうけんだんし)"と共に、過去に飛んで時間遡行軍を阻止することになる。
要は、タイムパトロールのように過去にタイムスリップし、歴史を変えようとする敵を倒していくのが主な目的だ。
男性キャラクターがたくさん出てくるので「女性向けのゲーム」なイメージは持たれがちなのだが、実際のゲームの感触としてはどちらかというとポケモンに近く、仲間となる刀剣男士を集め、ひたすら経験値を積んでレベルを上げ、敵を倒していくことがメインになる。
シンプルな立ち絵とセリフには刀剣それぞれのエピソードや来歴がつめられており、どこが元なのかを考察するのもファンの楽しみになっている。
ちなみに私は原作となった刀剣乱舞ONLINEを続けて今年で6年目の審神者だ。
けどあんまり刀のことは詳しくない。
興味が湧いたら都度検索して「ふーんそうなのね」で終わっちゃう人。
ただ、博物館や美術館に行くのは好きなので、何かコラボをやっていてお金に余裕があったら行こうかしら〜程度。あっでも本は何冊か買ったわね。
「舞台 刀剣乱舞」とは?
この刀剣乱舞-ONLINE-を原案として、末満健一が脚本・演出を手がけたストレートプレイ版の舞台化作品。
基本的には重厚かつシリアスなストーリー展開で、どの作品もじっくりと見応えがあるし、何より殺陣が本当に凄まじい。勝手な想像だけど、この舞台を経験した役者さんたちは、日本国内でいちばん上手に殺陣ができる集団なんじゃないかしら...とさえ思ってしまう。
役者として刀を振るうことにガチンコで向き合った人たちの真摯な記録。ともいえるかもしれない。
※ネタバレ注意※もうすでに観た人向け(別名ただのうめき声)
以下はすでに知っている人向けの内容になりまする。
未見な方はネタバレになるので注意してね。
いやほんとすっさまじくないですかジョ伝。
だってステ本丸の序伝で、仲間を助ける助伝で、黒田官兵衛の如伝になるタイトルの伏線回収が構造として凄すぎてもう。
舞台を見ていたとき、後半続々とそれぞれの「◯伝」が画面に大写しになるたびに、自分含めた会場のボルテージが上がっていった気がするんですよ。
しかも役者さんが、どの時期の本丸なのかによって殺陣の熟達具合を変えているそうじゃないですか。
さらにこう、無双の1章ラストで黒田官兵衛にすごーく不穏な様子があるじゃないですか。これを見た人にこそジョ伝でも「そうくるのか!」と驚いてほしいんですよ。
あと、シリアスなお話とはいえ、ちゃんとコミカルな部分もあるじゃないですか。
自分、同田貫正国が推しなんですが、山伏が「(この人の名前は)"だぬだぬ"である!」でめっちゃ笑ったし、「飯を食ってすぐ寝ると牛になる」と聞いて自分の手をまじまじ見るシーンが大好きなんですよね。戦いたがりで雰囲気は怖いけど、基本的に素直。そして彼だからこそ、あの場面で「ここは撤退だ!」って言い切った時の重さが凄まじい。
あとこの舞台、時間軸の違う男士が同じ場面で出会う仕組みになっているじゃないですか。前半「あれ?おかしいな?」と思いつつも、後半になってくるとネタがわかるので、鉢合わせした時の誤魔化し方がすんごい笑えるものになっているという。
あと、博多藤四郎も仕切り屋で素早くて、ちょこまか動いててずーっとかわいかった。
一方で、織田信長に仕えたと言われる黒人の武士・弥助の言動について、同じことをしていても前半と後半でガラッと意味が変わるんですよね。いやー凄まじい。
1人でも多くの人が「知っていれば観たのに...」となりませんように。